ドルゴNews Vol.5 通気弁として必要な性能とは?

通気弁として必要な性能とは?

外気開放通気方式について

排水通気は排水システムを円滑に機能するための設備です。 SHASE-S 206-2019【9.3.2.3(4)】では、「通気管末端の開口部は、通気管の機能を阻害しない有効な構造とする。」と定義しています。

SHASE-S 206-2019【9.3.2.3(1)】の解説より
「開口部は通気上有効な面積を維持する必要がある。」
「開口部は有効開口面積の欠損があってはならない。」
とされています。ドルゴ通気弁は外気開放通気方式の開口部と同等以上の開口面積を有しています。

屋内通気方式について

SHASE-S 206-2019【9.3.3.4(1)】では、通気弁は実験により、「安全性・信頼性が確認された場合に限り使用できる。」としています。

開口面積費

※上記のVP、VUの開口面積は管断面積です。通気管として使用する場合はベンドキャップやガラリなどが装着されます。有効開口面積は僅かに小さくなります。

この安全性・信頼性について
SHASE-S 206-2019【9.3.3.4(1)】の解説より
①気密性能
②排水性能
③耐久性
④材質
に留意した装置であることになっています。
ドルゴ通気弁は、安全性を確認した、信頼のある商品です。

ドルゴは建築基準法第38条の制度の設定商品として販売を開始した商品です。

ドルゴ通気弁は1990年に建築基準法 第38条 の制度に基づき建設省東住指発第490号の認定を取得しました。これにより、ドルゴ通気弁は外気開放通気方式の開口部と同等の通気性能を有している商品として旧建設大臣より認定されました。 現在は、建築基準法が改正され、数多くのメーカーが自己責任により通気弁を販売しています。

通気弁の性能は250Pa時の通気量で比較してください

通気弁の通気量表示の理由

SHASE-S 206-2019【3.3.2】では

通気管の主機能はトラップの封水保護にあるとされ、通気管に許容される圧力差を、下記の通り規定しています。そのため、通気管の末端部を通気弁とした場合、下記の規定値を満たした上で使用する必要があります。

排水管内の許容圧力差について

SHASE-S 206-2019【3.3.2】では管内の許容圧力差を250Paと定めています。これはトラップの静的な許容最大圧力は±500 Paとなりますが、安全性を考慮して許容圧力差半分の250Paとしています。 ただし、各個通気枝管・ループ通気管は通気立て管に直接接続され、管長も短いため、実例研究の結果を考慮して許容圧力差を±100Paと定めています。

SHASE-S 206-2019について

(社)空気調和・衛生工学会により“給排水設備規準”として制定され国内の給排水衛生設備の規範及び指標とされてきました。給排水衛生設備技術の原典として多方面で拠りどころとなっています。

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