サポート・よくあるご質問

密閉膨張タンク

密閉膨張タンクについてのよくあるご質問

密閉膨張タンクの構造は?

膨張タンク選定のポイントは?

A. 補給水圧力の決定方法
<空調システムの場合>
設備高さに、エア抜きに必要な0.02~0.04MPa程度の圧力を加え決定します。【A-1】

<給湯システムの場合>
給湯器、カランやシャワー等の水栓金具等に十分な水量を確保できる「設備高さ+必要圧力」を検討し決定します。【A-2】

B. タンクチャージ圧力P1の決定
上記A項によって決定された補給水圧力をチャージ圧力「P₁」とします。給水方式別に補給水圧力の確認方法を下表に示します。

給水方式 減圧弁を
使用していない場合
減圧弁を
使用している場合
水道直結式 水道圧力と同じ 減圧弁以降の
給水圧力
高架水槽方式 静水頭と同じ
加圧給水方式 加圧給水ポンプ
の停止圧力

ご注意ください:循環ポンプ吸込み側に補給水、吐出側に膨張タンクが接続されるときは「補給水圧力+循環ポンプヘッド」をチャージ圧力「P₁」にします。【B-1】



C. 膨張タンクにかかる最高圧力P2
循環ポンプと補給水、安全弁、膨張タンクの位置関係で決まります。

(1)P₂= 安全弁セット圧力となる位置関係
安全弁作動時の圧力(安全弁セット圧力)が膨張タンクにかかる最高圧力「P₂」になります。


(2)P₂=「安全弁セット圧力−循環ポンプヘッド」となる位置関係の例
循環ポンプの吐出側に接続された安全弁の作動時圧力が膨張タンクにかかる最高圧力「P₂=安全弁セット圧力−循環ポンプヘッド」となります。


D. 余裕率について
タンク容量が不足すると、膨張水が吸収しきれなくなり、頻繁に安全弁が作動してしまいます。さらに、自動給水により水の入替えが繰り返されると、エア溜りが発生し、空調設備では腐食が進み、システムの寿命を短くします。タンク容量計算の際、ギリギリの容量で選定せず、右表の余裕率を見込んでください。又、水より膨張率が大きい不凍液を使用する場合は、不凍液の膨張係数表を用いて計算をし、その上で右表の余裕率を見込んでください。

空調システム 給湯システム
+30% +10%

注意事項

膨張タンクの設置位置について

膨張タンク廻りの施工について

  • 密閉システムの圧力の安全装置は安全弁です。安全弁を必ず取り付け、膨張タンク、熱源機、その他の機器の最高使用圧力を上回ることのないようにしてください。
  • 溶解栓は膨張タンクに通じる取出管の途中にT継手を使って設置し、必ずドレン口まで配管してください。ただし、圧力条件や熱源機の仕様によっては第一種圧力容器に該当します。ご注意ください。(労働安全衛生法施工令による)
  • 主管から膨張タンクまでの取出管途中に仕切弁(常時開)と排水用のドレン弁(常時閉)を必ず設けてください。
    配管の水圧試験時、タンクの充填圧力調整時に必要です。
  • 運転管理をしやすくするため、エア抜き弁、圧力計、温度計を併せて設置してください。

タンク充填圧力の確認および調整の方法

チャージ圧力は時間の経過とともに徐々に低下します。1年に1回以上確認及び調整を行ってください。
膨張タンクは出荷時にチャージ圧力の調整をしています。配管接続後にチャージ圧力の確認及び調整を行う手順は下記の通りです。

1.仕切弁①を閉じ、ドレン弁②をゆっくり開けてシステム水を排水し、膨張タンクにシステム圧がかからないようにしてからチャージ圧力を確認します。


2.チャージ圧力を調整します。

・チャージ圧力を上げる場合
ガス(空気)充填口のキャップを取り外し、自動車タイヤ用のエアチャックを用いて窒素ガス(空気)を充填します。
・チャージ圧力を下げる場合
ガス(空気)充填口のキャップを取り外し、中心の凸部を押して膨張タンク内の窒素ガス(空気)を抜きます。

3.復旧作業を行います。

②ドレン弁を閉め、①仕切弁をゆっくりと開け、取出管の水張りを行ない作業を終了します


圧力計が付いていないタイプの場合は自動車タイヤ等の圧力計を用いてチャージ圧力を測ります。
ガス(空気)充填口のバルブコアはJIS D 4211(自動車のタイヤ用バルブコア)を使用しています。
膨張タンクの点検、及びチャージ圧力の調整につきましては弊社までお問い合わせください。

安全に関するご注意

  • リフレックス膨張タンクをご使用になる場合、「取扱説明書」をよくお読みいただき、正しくお使いください。
  • 給水昇圧システムや給水用圧力タンクとしてはご使用いただけません。
  • 空調用の膨張タンクは給湯用にはご使用いただけません。
  • システムには必ず安全弁を設置し、最高使用圧力を超えないようにしてください。
  • 熱源機が100℃以上に昇温可能な場合、溶解栓の取り付けが必要になる場合があります。
  • メンテナンスのため、主管から膨張タンクまでの取出管には仕切弁とドレン弁を必ず設けてください。
  • チャージ圧力は補給水圧力と同圧になるように設定してください。補給水圧力を変更する場合、膨張タンクのチャージ圧力の調整も併せて行ってください。
  • 膨張タンク本体の掃除口や配管接続口のボルトは絶対にゆるめないでください。
  • 膨張タンクにチャージしてある窒素ガス(空気)は時間の経過とともに徐々に減少します。1年に1回チャージ圧力を確認し、圧力が低下している場合は適宜窒素ガス(空気)の補充を行ってください。
    第二種圧力容器は「ボイラー及び圧力容器安全規則」第88条において、1年に1回の自主検査とその検査記録の保存が義務付けられています。
  • 膨張タンクの点検、チャージ圧力調整の際は取扱説明書をよくお読みになって作業を行ってください。
  • リフレックス膨張タンクは水道水用です。温泉水、井水等を使用される場合は不具合を生じる可能性があります。
  • 溶解栓を設置する際、温水主管から2m以上の取出管距離を確保してください。(主管循環水の温度に常時直接ふれさせないため)
  • 屋外設置はしないでください。外部腐食、凍結事故の原因となります。
  • 空調システムにおいて酸素透過性のある架橋ポリエチレン管などの樹脂管が使われていたり、補給水が常時供給されたりする場合は、D、DE、及びGシリーズをご使用ください。
  • 給湯システムへの塩素系殺菌剤の大量投入はしないでください。膨張タンクに使われているゴムが溶出することがあります。
  • リフレックス膨張タンクの推奨する連続最高温度の目安は70℃です。この温度を超える設備に設置した場合、ゴム製のダイアフラム(ブラダー)の強度が低下して交換頻度が高まりますので、設置については慎重にご検討ください。
    カタログ、取扱説明書等に記載されている商品の仕様は、予告なく変更する場合があります。
    ご不明な点がありましたら、弊社又は販売店までお問い合わせください。

地域別お問い合わせ先

札幌営業所 〒060-0051
札幌市中央区南一条東1丁目
TEL : 011-251-9811
FAX : 011-251-9814
仙台営業所 〒983-0852
仙台市宮城野区榴岡4丁目6-30
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東京都港区港南3-8-1 森永乳業港南ビル
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