住宅機器販売部
建築設備の信頼性と長寿命化には、耐久性の高い製品選びが不可欠です。ドルゴ通気弁は、スウェーデンで開発されてから半世紀以上、日本国内でも40年以上の販売実績を誇ります。2002年に実施したフィールドテストでは、設置から約20年経過した製品も、気密性や作動に問題がないことを確認しました。一方、屋外設置時の定期点検や、施工ミス、薬品や経年による劣化などによって、通気弁の点検・対応が必要になる場合があります。その際は、的確に状態を把握し、速やかに対処することが重要です。通気弁が故障すると、異臭や湿気によるカビ、衛生器具トラップの封水切れ等のトラブルにつながります。メンテナンス手順を誤ると問題が解決できないばかりか、設備を痛めてしまうおそれがあります。
本コラムは、設備工事や保守の現場で役立つ、代表的なドルゴ通気弁の点検・メンテナンス手順を詳しく解説します。確実な作業と品質向上に、ぜひお役立てください。
ドルゴ通気弁は、定期点検時や不具合発生時に下記の手順で本体および接続部材を取り外し、目視および簡易的な点検・清掃が行えます。 (※点検・メンテナンス手順は、ドルゴ通気弁技術資料 にも記載しております。併せてご参照ください。)
– Eソケット付ドルゴ通気弁
– 屋外設置用ドルゴ(Eソケット付)
– ドルゴプラス(DP-40E)
– バルブドーム部を斜め上方にゆっくり持ち上げます。
– 弁が少し浮いたら反対方向も同様に持ち上げ、数回繰り返して取り外してください。
– 本体を逆さにし、ゴムシール部に異物がないか目視で確認します。付着物は必ず取り除いてください。
– 清掃時は洗剤を使わず水洗いしてください。ゴムシールが外れないよう注意してください。
– 長時間逆さまで放置しないでください。
– ゴムリングが正常に装着されている確認します。
– マーキング部を合わせ、Eソケットへゆっくり差し込みます(固い場合は水で湿らせる)。
– ミニドルゴ
– ドルゴ低位通気弁
– ドルゴプラス(DP-50L)
– 袋ナットとネジ込み部を緩め、本体および接続部材を取り外します。
– 本体を逆さにしてゴムシール部を目視確認し、異物を除去してください。
– 水洗い時は洗剤を使用せず、ゴムシールの脱落や可動盤の損傷に注意してください。
– 接着部品、止水ボールも汚れていれば、あわせて清掃してください。
– 長時間逆さまで放置しないでください。
– ナット・ネジ込み部は手締めで確実に復旧してください。
– 点検完了後、排水器具から水を流して漏水がないか再確認してください。
※上記によっても不具合が解消しない場合は、メーカーへお問い合わせください。
– 点検・交換が必ず行える場所にドルゴ通気弁を設置してください。
– 隠蔽部(パイプシャフトや天井裏など)は、通気弁近くに点検口(目安:450×450mm以上)を設置してください。
– 密閉性が高いパイプシャフト等へ設置する場合は、通気管断面積と同等の開口面積となる吸気口を設けてください。
– 外気や室内と十分な気流が確保されている場合は、吸気口設置は不要です。
※実験により、吸気口の面積が通気管と同じ(100φ:79cm²)で大気圧に近い圧力が維持されることが確認されています。詳しくは、ドルゴ通気弁 技術資料 の7ページを参照ください。
排水設備のトラブルやドルゴ通気弁に不具合があった場合は、まず設備業者(施工業者)又は管理会社等に確認を依頼してください。また症状の詳細を記録しておくとスムーズな対応につながります。
排水設備の不具合相談を受けた際や定期点検時には、ドルゴ通気弁の状態を確認し、必要に応じて上記手順に沿って点検・清掃・復旧作業を実施してください。
万一、不具合の原因が特定できない、もしくは現場での対応が難しい場合は、速やかにメーカーへご相談いただくことをおすすめします。
ドルゴ通気弁は、改正前の建築基準法第38条の制度の設定商品として販売が開始されました。1990年に建築基準法第38条に基づき、建設省東住指発第490号の認定を取得。これにより、ドルゴ通気弁は外気開放通気方式の開口部と同等の通気性能を有するとして旧建設大臣より認定されました。現在は、建築基準法改正後、多くのメーカーが自己責任で通気弁を販売しています。