機能水事業部
食の安全性への関心が高まる現在、食品工場や厨房、介護施設、製薬工場などの現場では、日々の衛生管理が企業全体の信頼性と直結する重要課題になっています。そのような中、“微酸性電解水”は作業環境を改善する新しいクリーンテクノロジーとして注目されています。
多くの現場で“使いやすさ”“残留物の少なさ”“人や環境へのやさしさ”など実用的なメリットが認められ、その活用の幅を着実に広げています。本コラムでは、衛生管理の新しいスタンダードとしての微酸性電解水について、実際の現場での日々の使い方やその魅力を詳しくご紹介します。
微酸性電解水とは、原料として希塩酸や食塩水を用い、専用の装置によって電気分解して生成する“pH5.0〜6.5”の水です。生成水は無色透明で、有効成分は「次亜塩素酸」ですが、低濃度で高い除菌力をもち、塩素系薬剤特有の塩素刺激臭や残留性が少ない優れものです。
この微酸性電解水の特徴は、従来の強いアルカリ性や酸性の殺菌料と比較し「誰でも簡単に、安心して扱える水のような除菌水」であることです。

従来の塩素系漂白剤や強アルカリ・酸の薬品は、洗浄除菌作業を繰り返す現場スタッフの手荒れや刺激臭の原因になりがちでした。皮膚が乾燥しやすかったり、作業後のハンドクリームが欠かせない…という悩みを抱えている企業も少なくありません。
微酸性電解水のpH(5~6.5)は、人の皮膚とほぼ同じ領域の弱酸性でもあります。普段の水道水のような感覚で扱え、頻繁な洗浄除菌作業でも手肌への負担を軽減。手袋や保護クリームが必須だった工程でも、「素手で気軽に使える」「こまめな手洗いでもストレスが少ない」と好評です。※微酸性電解水の使用により、手荒れなどの皮膚トラブルが発生しないことを保証するものではありません。ご使用にあたっては、個人差にご留意ください。
強いアルカリ性・酸性薬品による清掃除菌は、工場内機器・調理器具を劣化・金属腐食させるリスクがあります。微酸性電解水は、ほぼ中性に近い領域であり、原料にナトリウム塩を含まないため、「金属のサビ」「布製品の劣化」などを起こしにくいのもメリットです。
水道水で使用出来る箇所であればどこでも使用できるため、床・壁の清掃除菌、機械類の表面洗浄除菌など幅広い用途に安心して使えるので、「設備修繕コストの削減」「メンテナンス頻度の低減」にも役立ちます。
装置導入のイニシャルコストはかかりますが、長期的な目で見て微酸性電解水を活用することで、従来の殺菌料を使う作業工程を減らすことができる可能性があります。
汚れを除去した後のすすぎ水として微酸性電解水を活用(例:食材予備洗浄除菌、床やトレイの洗浄除菌、備品の拭き取りなど)し、「薬品」「すすぎ水の削減」「除菌作業の省力化」が実現し、時短とコストメリットの両立が目指せます。これにより、薬品購入額の削減、廃液処理やリサイクルコストの低減、環境負荷軽減など、企業のサステナビリティ向上にも寄与します。
清掃作業後の“薬品臭”や“残留物”は、食品工場・厨房では大きな課題。せっかく洗浄除菌をしても、室内に塩素臭が残り、製品・食材にも風味の影響が出たり、スタッフが不快に感じたりすることがあります。
微酸性電解水は、塩素臭も軽微で、残留物もほとんどありません。洗浄除菌後に拭き取りや十分なすすぎを施せば、臭い残りも少なく、快適な作業環境を保てます。

微酸性電解水はその性質上、幅広い用途で現場の衛生管理力を底上げします。

企業としては“働きやすい環境づくり”“設備の長寿命化”“サステナビリティ向上”“薬剤コスト・環境負荷低減”などに資する新しい衛生管理の仕組みとして、微酸性電解水を導入する価値があります。
従業員や作業スタッフの健康を守りつつ、お客様に“安心”“安全”“快適”な製品やサービスを提供するためには、現場目線の新しい選択肢が不可欠です。
微酸性電解水は「水道水感覚で使用できる除菌水」という身近な素材から生まれる、新しいクリーン技術です。
—人と現場、そして環境にやさしいクリーンな未来— を支えるスタンダードとして定着しつつあります。
多様な現場で、「手肌・設備にもやさしい」「環境とコストに貢献できる」微酸性電解水を、ぜひ新しい衛生管理の一環として検討してみてはいかがでしょうか。
当社は、25年以上にわたり食品製造現場において、電解水を活用した衛生管理の改善に取り組んできた豊富な実績とノウハウを有しております。
食品衛生に関するお悩みや課題がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。貴社の状況に応じた最適なご提案をさせていただきます。
従来の衛生管理に加えて、ぜひ「ミュークリーン」による最新の衛生対策をご検討ください。
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日々の作業環境を、もっと清潔で快適に。微酸性電解水のスタンダード化が、あなたの現場に新しい安心をもたらします。